CDI流用



実践編

ハッキリ言ってこれはものすごく難儀しました!
@クランク角度を割り出して点火時期を合わせなくてはいけない。
AどうにかしてMC22のパルスローターを付けなくてはならない
Bあの狭い空間にピックアップコイルを収めなくてはならない。
C固定では点火時期の調整が出来ないので進角遅角の調整可能なマウントが必要。
D
ピックアップコイルとパルスローターとのエアギャップは微妙なので寸法の精度が問われる

<解説>
@まず、MC22のエンジンの1番シリンダーを圧縮上死点にし、ピックアップコイルとパルスローターの位置関係を確認してメモする。これが分からなきゃ始まりません。
MC22の1番圧縮上死点はエンジン右側のダイナモローターにある「T」マークを合わせるだけなので簡単だが、CB−FはスパークアドバンサーAssyを外してしまうので外した後の上死点を出す術を知らなくては路頭に迷う事になります。
一番正確な方法は、プラグホールにマイクロメーターを突っ込んで計測する方法です。
私もこの方法で上死点を出し、既に移殖していたMC22のダイナモローターの「T」マークを任意の位置(ミッションケースの合わせ面)に合わせておきました。

A一番苦労したのがこのパルスローターの取り付け。
とMC22のスターティング・クラッチ(セルクラッチ)のスプラインが同じなので切って貼り付ければよいと考えMC22のスプラインをグラインダーで切り落としたのですが、両方の端面が出ていないと振れが出てしまうので先ずは面出し。
 旋盤が無いのでグラインダーで大まかに削った後ドリルのチャックに噛まし、下に敷いたサンドペーパーに押し当てること数十分。キレイに端面が出ました。 (ふぅー)
 Fのスパークアドバンサーを外して取り付けます。 「んーぴったり!(*´▽`) 」
注)MC22のスプラインには位置決めの為、一箇所みぞの切れていない部分があるので写真のように斜めにカットする必要があります。


しかしここでまたまた問題発生。パルスローターがスプラインの上をスラスト方向に自由に動いてしまうため位置決め用のカラーが必要になります。「さすがにこれはプロに頼まねば無理」と断念し、採寸して簡単な図を書きモトハウス・イトウさんに頼みに行ったら、下手な図にも関わらずすぐ理解してくれて「明日には出来ますよ」ですって(◎_◎)!
いくら簡単なカラーだからって、その早さと仕上がりは『さすがプロ』。

 
BとCは普通に考えてノーマルのピックアップコイルを二つとも外し、代わりにMC22用を着ければ良いのですが、問題はDパルスローターが替わっているので「元有った場所に付ければOK」なんて訳は無く歯医者さんで使う「歯の裏を見る鏡」をLクランクケース・カバーとパルスジェネレーター・プレートの隙間から突っ込んでパルスローターとピックアップコイルのエアギャップを探る。
試行錯誤し最適な位置を決めパルスジェネレーターの取り付けは完了。