CDI流用


prolog

電気系で充電系に次いで心配な箇所と言えば点火系ではないでしょうか?
ある日突然「エンジンがかからない」「セルモーターは回るけどスパークプラグに火が飛ばない」「かかったけど、2気筒だけ」といった経験はありませんか?
Fの部品も心細くなりつつある中、転ばぬ先の杖として、または性能アップを目指して点火系をリファインしてみました。


◎トランジスター点火は弱いながらも長い時間火花を飛ばすので燃焼速度の遅い低中速回転に於いては安定した燃焼に貢献するといわれます。

◎対してCDIは強い火花を短時間に低回転から高回転まで飛ばすので、『始動性に優れる・プラグの先に付くカーボンの影響を受けにくいのでカブリに強い・ミスファイヤーが減る・消費電力が少ない・等々』といったメリットがあるそうです。

ノーマルのFは前者。でも私のようにリプレイス・キャブを付け下手なセッティングで極端に濃い場合や薄い場合にはCDIが強い味方となりそうですよね。

皆さんも御承知の通りエンジンが調子よく回る3大要素は
@良い混合気 A良い圧縮 B良い点火 です。
その中の一つでも欠けてはいけません。もちろん「良い点火」の意味はタイミング良く強い火花を飛ばす事です。

世の中には強い火花を効率よく飛ばすために色々な商品が出回っています「イグニションコイル→プラグコード→スパークプラグ」それぞれに有名なメーカーが存在し、力強い火花を作り上げると謳っています。

これら有名メーカーの商品を付ければ性能アップが見込めるのは分かっていますが、貧乏性の私には高嶺の花に過ぎません。
「如何に安く性能アップできるか」が私のキーワード。流用チューンを基本に考えてみました。

そこで登場するのがやはりCBR250RR(以後MC22)の部品。以前ヤフオクで安く買ったエンジンと配線を睨み試行錯誤が始まります。
「同じ4サイクル4気筒だからいいでしょう」と、安直な考えを基に紙に絵を書き採寸しました。

膨らむ期待と「マジで付くの?」という不安が交差する中、『Rつき』さんからアドバイスと配線図を入手。
1番の問題は「パルスローターとピックアップコイルをどうやって付けるか」です。逆にそれさえしてしまえば後はどうにでもなることなんですが・・・(^_^;)

これがMC22のパルスローターとクランクエンドのスプライン。
さて、どうやって付けましょうかねー
σ(^_^;)?
ヒントは、なんとクランクエンドのスプラインがほぼ同じで両者とも左回転だということ。